久しぶりの放課後デートや!めっちゃ嬉しい!
最近はテニスの大会が近かったために放課後デートに行けてなかったのだ!
(いつも部活終わるまで待ってたけど、大会が近いと部活終わりがものすごく遅いので先に帰らされてた)
せやから大会が終わった今、デートし放題!謙也と一緒にいれる!
それだけがすごく嬉しい!
「めっちゃ機嫌ええなー」
「えへへ当たり前やん!久しぶりの謙也とのデートなんやから!」
「せやったな!よしっほなら久しぶりのデートやから俺がなんでも奢ったる!」
「ほんまに!?やったー!」
「ただし500円までや!」
「遠足か!」
謙也とのこんなやりとも久しぶりで自然に顔がにやけるのがわかる。あーもうほんまに幸せー!
手をぎゅっと握って帰り道にある公園に寄ろうとしたら、小さな車が私の目に止まった。
あ、あれって・・・
「謙也謙也!あれ見てあれ!」
「あれてどれ・・・て、おーアイス屋やん!」
「謙也奢って!」
「おん!今暑いしちょうどええな!」
ただし500円以内や!と言った謙也に少しだけ、ほんーの少しだけイラっとしたけどアイス食べるから許したろー。
ランラン気分でアイス屋さんまで走っていく。
「謙也ー謙也は何にするー?」
「んーチョコミントとかええなー。は?」
「んー実は私もチョコミントにしようかなぁなんて思っててな、せやけどかぶったらおもんないからストロベリーにする」
「え、それやったら俺がストロベリーにしよか?」
「ううん、ええよ。だって分けてくれるやろ?」
「まぁな」
「じゃ、それでええやん!おじさーん、チョコミントとストロベリーをください!」
「あ、両方ともコーンで頼んます。ほな、は公園のベンチで座っとって」
「はーい」
謙也の荷物も持って私は公園のベンチに座る。
この待ち時間でさえ幸せと感じてしまう私は末期すぎやなぁ。
そんな末期な自分が今は好きなんやけど!
「ほれ、ストロベリー」
「ん、ありがとう!ってあれ?なにこのチョコ」
「それな、おっちゃんがおまけでつけてくれたん。かわええお嬢ちゃんにて」
「えーほんまに!?うわぁ嬉しい!あ、2個あるから謙也に1個あげるわ!」
「おぉありがとう」
可愛らしいハート型のチョコをスプーンに乗せて、謙也の口元に持っていく。
すると謙也はきょとんとした。
目をパチクリさせて私とスプーンを交互に見る。
きょとん。
「え、食べへんの?」
「え?」
「はい、あーん」
「あーん!?」
「え、嫌?」
「いっ嫌なわけないんやけど、ここ外やし・・・ほら、ちっちゃい子供らもおんのやぞ?」
「別にええやん。はい、あーん」
「っ・・・あ、あーん」
引くことのないスプーンに観念して謙也は口を開いた。
今更照れちゃって謙也はどこまでかわええんやろね!毎回毎回キュンキュンしちゃうわ!
ちゃんと食べてくれた謙也にニコっと笑いかけてから私もハートのチョコを食べる。
うん、おいしい!そしてストロベリーも一口。うん、こっちもおいしい!
「うまいか?」
「うん!すっごくおいしいわ!謙也も食べてみればわかるでこのおいしさ!」
「こっちのもうまいでー・・・・・あ。せや、えと、ほら・・・・・あーんや」
コーンを渡そうとしたらチョコミントのアイスが乗ったスプーンを目の前に突き出された。
謙也とスプーンを交互に見る。きょとん。
「え、え?」
「あーんや、ほら」
「い、いやええよ。コーン渡してくれれば・・・」
「・・・嫌なんか?」
「う・・・あーん」
さっきとは立場が逆転したみたいだ。これってやられるとすっごく恥ずかしい。
せっかくアイスで冷えてきたのに、顔が熱くてしょうがない。
謙也はそんな私に対してものすごくにやにやしとった。とは言うても謙也も顔赤いんやけどな。
2人はいつでも真夏日です
(謙也ー)(おー)(好き!)(なっ何言うて・・・あーあついっ!)(えへへ私もあついわー)