「なぁ、」
「あかん」
が言う前に俺は遮った。
何を言うかはわかってる。だから遮った。
でもそんな俺には不満そうに頬を膨らました。
ちょっそないな顔してもかわええだけやって!
「・・・なんであかんの?謙也は私が居ったら嫌なん?」
「そっんなわけあるか!が居った方が何十倍も頑張れるっちゅうねん!」
「なら・・・なんで?」
うるっと潤みだしたの瞳に言葉が詰まる。
なんでって・・・そりゃ・・・、なぁ?
俺は頭をかきながら、に何と言おうか悩む。
俺だってには居て欲しいんやけど、
「部活終わるの結構遅いんやで?」
「知っとる」
「せやから当然帰る時は真っ暗や」
「そら当たり前やろ」
「・・・お前なぁ、これだけ言うてもわからんか」
「わからん!私は謙也と一緒に居りたいのー!!」
キュン!!の発言に俺は咄嗟に顔を両手で覆ってしゃがみ込む。
いやいやいやいや!今のは反則すぎるやろ!!なんやねんこのかわいらしさ!
妖精さんか!!
あまりの可愛さに体が震えそうになるのを抑えて、俺は咳払いをし立ち上がった。
あーあかん、あかんやん俺。ここでの愛に流されたらあかん!
「あー、あ、あんな?夜遅く帰ったらおかんやらが心配するやろ?」
「謙也と居ったって言えば大丈夫やもん」
「いやいやいや、せやからな、」
「ちゃんと帰り遅なっても、謙也が私の家まで送ってくれんのやろ?せやったら問題ないで」
にぃと口元を上げて「せやからだいじょーぶ!」と俺にピースをした。
あああああああ、もうっ本間に、この子は・・・!
そう言われたら、
頷くしかないやんけ!!
(謙也あ!!いつまでそこに居るつもりや!!早よコート行け!!)
(し、白石・・・!やっば、時間過ぎとる・・・!)
(もー!あとちょっとぐらいええやんけ!白石のケチー!)
(ケチで結構。お前らイチャつくんやったら部活終わってからにしいや。そんで今は練習の時間)
(うー・・・。はぁ・・・、せやな・・・ほな頑張ってな謙也。私なんて言われようが終わるの待っとるから)
((二度目のキュン!)・・・し、しゃあないな。・・・じゃ行ってくるわ。ええ子にしとるんやぞ?)
(もちろんや!かっこええとこ見せてな!)
(おん!!)
(((((このバカップルめ・・・)))))