森へ入る時、入り口にはこういう看板があった。
「オオカミ注意」と。
俺はその看板を全く気にせず素通りしてきたわけだけど・・・
この子がそのオオカミなのだろうか?
それは・・・まあ、なんていうか・・・おいしいね!


目の前には無防備にすやすやと眠る犬耳・・・いや狼耳をつけた少女。
真っ白いワンピースから覗く肌は雪のように白くて、温かな日差しを浴び続けてたら溶けてしまいそうだ。
うん・・・俺のタイプだ。
かなり・・・タイプだ。
純白純粋無知そうな匂いがプンプンする・・・って、いや、違う俺は変態じゃない。
ただ単にこの可愛い子を俺のものにしたい、と湧き上がってきたこの欲求。
・・・俺は正常だ。正常な健全な男の子だ。
・・・・・・しょうがないよね?
こんな無防備に寝てるからこう思っても仕方ないよね?







「あ、見えそう」





悶々と考えていたら、彼女が寝返りをうった拍子にワンピースがかなり際どいところまでめくれた。
これはなんておいしい状況だ。とは思ったけど、優しい俺は彼女の服を正してあげることにする。
俺と言う人間はなんて紳士なんだろうね。





「よい、しょっと」

「んあ・・・・・・え、」

「あ」

「ひ・・・、へ、へへへへ変態いいいい!!!」

「えっいやっこれは違っぶふっ!!」





俺の好意は痛い行為として返ってきました。
彼女の服を摘んだ瞬間、突然目を開けた彼女の蹴りが俺の左頬にきまる。
痛い、これはとても痛い。
信じられないことに俺の体は彼女の蹴りによりちょっと吹っ飛んだ。
痛みで顔を引きつかせてると、大きな瞳を潤ませてふるふると狼耳を震わせながら少女は俺を睨みつけていた。





「あ、あなた・・・誰ですか?」





・・・・・・・・・・、ああ、もう俺変態でもいいよ。
この子、ほしい。
















起きた起きた、の話。