「いずれは帰るのか?」
「へ?なにがです?」
「一度で理解しろアホが。お前の国にだ」
「まあ・・・国っていうか世界ですけどね」
「・・・・・・」
「なんでですか?・・・・・・あっ!もしかして寂しいとか!」
「お前は俺の所有物なのに帰るのか」
「は?いやいやいつディオさんの所有物になりました?確かにディオさんに拾われてる身ですけどね?所有物ではないですよ?」
「だったらいっそ、」
「・・・・・・ディオさん?」
「このまま殺してしまおうか」
「へっ・・・え、いや、え?ディオさん・・・?」
「・・・・・・」
「や、やだ、嘘ですよねディオさん!そういう冗談好きじゃないです!ちょっ・・・手っどかしてください!首苦しいです・・・・・・っ!」
「黙ってろ」
「ディオさん・・・・・・・・・助けて、ディオさ、ん・・・・・・!」
「ていうね、夢を見たんですよ」
「・・・・・・ほう」
「ディオさんヤンデレでびっくりしちゃいました」
「(ヤンデレ・・・?)その夢を見て・・・・・・どう思ったんだ?」
「?何をです?」
「・・・・・・俺のこと、怖くなったか?」
「え、何故です?」
「質問を質問で返すな、アホが」
「いやだって怖いって・・・ディオさんが?え?」
「何だよ」
「どこら辺が怖いのかなーって」
「・・・・・・」
「だってディオさん優しいの知ってるし、そりゃ怒ると怖いけどいい人だっていうのも知ってるから怖くないですよ?」
「・・・・・・本当に本物のアホだな」
「え!なんで!」
「もういい、寝る」
「えっ、あっ、ちょっ、ディオさーん?!」
「(人間だと貧弱すぎて、実に不快だ・・・・・・)」
実は本当にヒロインちゃんの首絞めてたよーなディオさん。
緩く首絞めただけなのに気絶しちゃって焦って手を離して呼吸確かめてホッとしてそんな自分にゲロだわとか思って勝手に夢だと思い込んでるヒロインちゃんにも本当のこと言えなくてもやもやするディオさんだったら可愛いね