「しーずーおー!」
「あー?」
「ぎゅーにゅー!!」
「牛乳がなんだよ」
「ちょーだい!」
「やだ」
「なんで!?」
「これ、おれが飲むから」
「一口!一口でいいからちょーだい!」
「っ!そ、そんなの絶対ダメだ!!」
「えーどうして!なんでー!ケチケチケチー!!バーカアーホ!!」
「っ、あ゛ぁ!?」
「ぅわぁ!イスおろしてよ!あぶないよ!」
「うっせぇな!お前がしつこいしうるさいからだろ!」
「だってしずおが牛乳くれないからでしょ!!」
「そ、れはお前、だって、えっと、おれが、飲むって言ってんのに、お前、」
「?だって牛乳飲みたいんだもん」
「〜〜〜もういいッ!!」
「え??ちょっとしずおー?」
「・・・ねー、かすか。わたし、なにか悪いことした?どうして牛乳くれないのかなぁ」
「にいさん、純情だから」
「純情?」
「うん」
「ふぅん・・・?」
「・・・」
「んん?でもそれがどうして牛乳くれないことになるの?」
「・・・うん、どうしてだろうね」
「??」
「(にいさん・・・かわいそうだな)」
どんかんってつみだなって思う
(お、おれが飲んだのをあいつが飲んだら、か、かんせつキスになっちまうのがどうしてわかんねぇんだよ!)