―――いや、うまく言葉にできないっていうか・・・心臓が痛くなるんだ・・・。
―――心臓が?なんだろ・・・病気かな・・・?
―――っ!やっぱ病気なのかな!?
―――い、いやまだそうと決まったわけじゃないから落ち着け!
―――で、でも、やっぱおかしいよな・・・!心臓が痛くなって急に顔が熱くなるのって・・・!
―――・・・顔が熱くなる?
―――ああ。
―――・・・なぁ、円堂
―――なんだ、風丸
―――お前、どういう時にそんな症状になるんだ?
―――どういう時・・・?えーっと、たしか・・・あ、見たときが一番多いかもな
―――へえ・・・あれ?あそこにいるのさんじゃないか?
―――えっ!!・・・・・・って誰もないぜ?
―――ふーん・・・わかったよ、円堂。お前のその病気。
―――っやっぱ俺病気だったのか・・・!
―――ああ。非常に厄介な病気だな
―――・・・な、何なんだ?俺の、その・・・病気って・・・
―――ある特定の人物を見ると、顔が熱くなり心臓がいたくなる・・・そして自然にその人物を目で追ってしまう。
―――そうそうそうなんだよ!すげえな風丸!なんでわかったんだ!?
―――なんでかって・・・円堂がわかりやすいヒントをくれたからだよ
―――ヒント・・・?
―――そう。円堂、その病気の名前はな、
―――お、おう
―――おそらく『恋の病気』だ
―――・・・こ・・・・・・ええええええええっ!?
「あ、おはよう円堂くん」
「っお!おは、っはよう!!」
「昨日も夜遅くまでサッカーしてたみたいだね。怪我いっぱいしてるみたいだけど・・・とか大丈夫?」
「あぁ!だっ大丈夫だ!」
「そう。でもあんまり無理しちゃダメだよ?円堂くんってキャプテンなんでしょ?」
「なっ・・・なんで知って・・・!?」
「え?みんな知ってると思うけど」
「!あ、あははは!そ、そうだよな!あはは!」
「ふふっそうだよ。なんだか今日の円堂くん面白いね」
「は、はは・・・(面白い・・・)」
―――風丸ー・・・やっぱり俺、見ると心臓が痛い・・・
―――だから恋だろ
―――恋・・・かぁ・・・
―――あ、一之瀬がさんに抱きついてる
―――なにぃ!?・・・っても一之瀬もいないぞ?
―――円堂、いい加減自覚しろ。円堂はさんに恋してる
―――っ、い、いやっだって恋なんて、そんな・・・!そんな・・・俺、恋してるのかな・・・
―――だからそう言ってるだろ
―――・・・どうしよう・・・俺・・・
恋しちゃいました・・・
―――だからそう言ってるだろ
―――あー!これから俺どうすればいいんだよー!!
―――まあ・・・とりあえず頑張れ