笑顔が太陽みたいだ、って思ったのはいつからだろうなぁ。
気付いたら目で追っていた。
彼の笑顔はどんなものよりも明るくて輝いていて眩しくて、焦がれずにはいられない。
誰をも惹きつける、そんな笑顔。
私のその惹かれたうちの一人。



「円堂くん、」



名前を口に出すだけでも緊張する。
ドキドキして、苦しくてなって、途端、泣きたくなった。



「円堂くん、円堂くん、」



届かない太陽に焦がれるなど馬鹿なことだと、わかってる。
それでも想わずにはいられない。
そっと円堂くんの机に触れてみた。
こんな風に私も円堂くんに触れられたらいいのに。



「円堂くん、私ね、」



貴方が好きだよ、
言葉にしたら泣きそうになったので、心の中で呟く。
一生言葉にされることはないだろう言葉を何度も何度も繰り返した。











手を伸ばさずにはいられない、太陽。
(届くことはないのを知ってるのにね)