あいつは、元気にしてるだろうか









「今日は星がよく見えるな」









誰に言うわけでもない、俺の独り言。



あいつも俺と同じで星が好きだった。
俺の後ろによく付いてきて、星の話をいっぱいしたのはいつのことだっけ?



もうだいぶ前な気がする。



今でもあいつの笑った顔が、俺をここにつなぎ止めるよ。



あいつがいるから、俺は未来を守りたい。今の俺にはあいつが必要。だけど未来 の俺には彼女が必要。



未来のあいつの隣にいるのは俺じゃないというのは悲しいけど、あいつが笑って られるならそれでいい。









「さよならも言えなかったな・・・・・・ま、俺のことなんて覚えてねぇか」









そう言って自分の胸が痛んだのを笑った。覚悟してきたことなのに、やっぱり辛 い。



なぁ、俺はお前のこと好きだったよ



馬鹿みたいに下らないことを毎日話していつもウザいくらいに構ってきてしょう もないことでもすごく楽しそうに笑って、誰よりも純粋なお前が好きだった。
今すぐ未来のお前に会ってでも伝えたい思いを渡しても、カードを使えば消えて いくのだろうか。
いや、消えてしまうんだ。
だったら、俺の中でいつまでもしまっておこう。


















星の数を数えて、君を探した

(今も君は星が好きですか?)