ぽかぽかしてあったかい。キンちゃんに後ろからぎゅってしてもらってるから余計ぽかぽか。あまりにも気持ちよくてウトウトしてたら、私の耳元にキンちゃんの優しくて低くて安心する声が響く。







?眠いんか?」

「んー・・・キンちゃんは?」

「俺か?せやなぁ・・・俺も眠いわ」

「んーじゃあ一緒に寝よっか」







私今幸せすぎて溶けちゃいそう。小さくだけどそう呟けば、ほな一緒に溶けあうか?なんて耳元でキンちゃんが囁くから恥ずかしくなった。 でもホントにそうなれたらいいなぁなんて思っちゃった私は、ホントにキンちゃんのことが好きで好きで大好きで、ずっとこのままどうすればキンちゃんと離れないですむのか考える我が儘ちゃんなんだと思う。







「キンちゃんー」

「んー?」

「好きー」

「んー」

「キンちゃんは?」

「俺は好きすぎてお前のことぐちゃぐちゃにしそうやな」

「ふふっなにそれー」







キンちゃんの表現がなんていうか私には難しくてよくわかんないけど、とりあえずキンちゃんも私のこと大好きなんだなって思う。 自惚れかなとか思うけど、私を抱き締めるキンちゃんの腕があまりにも優しくて温かいから、そう思うのは仕方ないよね。 キンちゃんが私の肩に顔を乗せて、私の名前を呼んだ。それからおっきな手が私の頭を捉えて横を向かされた。かちり、と力強く、けどどこか寂しそうな金色の瞳と眼があう。こういう時はいつも、まるで時が止まったみたいに息も止まる。そしてだんだん近付いてくる瞳を見つめながら、触れ合うその時まで目は瞑らないの。














2人向き合えば、
もうやることは1つなんだよね。