「ねぇ栄口くん!!」
「なに?そんなに慌てどうかした?」
「あのね、あのね!告白されたって本当!?」
「っえ・・・い、いや、その・・・されてない、よ!!」
「本当!?」
「う、うん!」
「OKした?」
「しっしてないしてない!!」
「あ、やっぱ告白されたんだ!!」
「あ!!!(や、やられた・・・!)いや、でも、こ、断ったから!!」
「ええ?なんで断ったの?」
「まぁ、その・・・いろいろ・・・」
「ホントなんで!?だってさ、三組の佐藤さんってすんごい可愛いって聞いたよ!!」
「あー・・・たしかに・・・(可愛かった気がするけど・・・)」
「あ、可愛かったんだ!!」
「えっ!!いやいや!!」
「ねーじゃあさ、なんで断ったのー??」
「まだ、それきくの・・・?」
「うん!だって気になるもん!」
「・・・俺、すきな人がいるから。だから、断った・・・」
「っえぇぇぇえ!?栄口くんすきな人いるの!?ちょっ初耳!ダレ!?ダレなの!?」
「っないしょ!!(い、言えるわけないっつの!)」
「えー!」
「っじゃ、じゃあはいないのかよ!?」
「私ー?私はいるよー!」
「え・・・だっダレ!?」
「栄口くん!」
「へー・・・ってえぇ!?お、俺!?」
「あっ!もうすぐ予鈴なっちゃうや!!じゃね!」
「ちょっー!?(言い逃げかよ・・・!!!)」
目の前に置かれたガラスの靴
(早く私に気づいてよ、王子様!)