すごい快晴いい天気。もうなんていうか目を潰す気かっ!てなくらい太陽輝いてる。
ああ、なんて憎いんだろう太陽。
はぁ、とため息をつきながら幼馴染に昨日ファックスで送られた地図を頼りに西浦高校まで歩く。
数分歩くと西浦高校の正門が見えた(ナイスあたしの土地勘)。
さらに足を進めていくが・・・。
あああああもう暑いっ!!帽子かぶってても暑い!
これじゃあたし溶けちゃうよ!(このときあたしの胸には太陽への殺意でいっぱい)
半そで半ズボン、帽子装備してるのに・・・激しく暑い・・・イラつくなぁ!!!
パタパタと手で顔を仰ぎながら、目の前に見えてきた野球場。
遠目でもわかる。
そこには一生懸命に野球をする少年たち・・・(いや、あたしと同じ一年らしいけど)
ああ・・・いいね。青春だね・・・。
立ち止まり、じぃーとその光景を見てから、あたしはズンズンとフェンスに近づく。
金網に手をかけ、あたしが今日ここに来た目的の人物を探す。
可愛い可愛い幼馴染がここで野球をしているというので、見に来たのだ。
お・・・!!あ、あれだ!!
可愛すぎる幼馴染をすぐさま発見し(あぁ、愛を感じるね!)
金網を掴む手に力が入る。
深呼吸。肺に腹にいっぱい酸素送り込んで・・・。
「廉廉廉廉廉廉廉廉廉んんんんんん!!!」
「ヒッ!! あ、あっ ぅえっ !?」
あたしは大声で廉の名前を連呼した。
すると、廉はビクゥッと大袈裟に肩を震わせ。
キョロキョロと辺りを見回す(ああああかわいい!!)
フェンスをガシャガシャ揺らして廉に自分の位置を知らせた。
そしたら廉はすぐにあたしを見つけて、大きく手を振りながらあたしの元まで駆けてきた。
へにゃりとした笑顔付きで(ああ!!萌 え る!!)
「、ちゃ ん っ!!」
「いよぉう!廉!お久ー!」
「あ、うっ、うん!」
フェンス越しの会話。
廉に会ったのは、もう・・・そうだなぁ、4,5ヶ月前かな?
最後に会ったのは、廉を見送るときだ。
廉が三星じゃなくて西浦に行くと言ったとき
「あたしも西浦行くぅぅぅぅ!!廉がいない三星なんてあたしにとっては寝床でしかないぃぃぃ!!」
とか泣いて叫んだっけなぁ・・・。
あっはっはっ。
そんで、本気で廉を追いかけようとしたあたしをルリが羽交い絞めにしてあ(あれは痛かった)、
廉には「ダメ、だよ っ!」って反対されたから三星に残ったんだよなぁ・・・
あ、あとそうだ、修吾にも(殴られて)止められたんだった
ああ、今思うとすごく懐かしいな・・・。
そんなに経ったとは思えない期間なのに・・・
あたしはちょっとした懐かしさに浸ってると「う、あっ そ、うぅ」という声が頭の上で聞こえて、
ちらり、廉を見たらそわそわと何かを言いたげにしていた
・・・あ、もしかして
「ご、ごめん、今練習中だった!?」
「!!ち、 ちっ、ちがっ・・・!!」
「え、違うの?じゃ、休憩時間??」
「う、う、んっ」
「なら、よかったー・・・」
あたしの質問に廉は答えながら首を左右に大きく振ってから大きく一回頷いた(ああかわいい!ああかわいい!)
さらに目をあっちこっちに泳がせながらの回答(ああかわいい!ああかわいい!)
あたしはそれに少し笑いながら安心してふぃーと息を吐くと、
何故かまた廉はそわそわそわしながら、今度はおっきな瞳であたしを見つめてきた。
うっ、ちょっと、やだ・・・そんなに見つめないでよ。
抱きしめるわよ。
あたしはニコっと廉に笑顔を向けると、廉はあたしの大好きな太陽ように明るくて眩しい笑顔を返してくれた。
あぁ、迷いながら暑さに負けそうになりながらも、あたしは廉に会いに来てよかったと心の底から思った。
ホントに
好きすぎてごめんなさい!!
続く。かも?