「あ･･･」
「？･･･あ、さん」
「高瀬くん、高瀬くん」
「え？」
「腕、怪我してるよ。大丈夫？」
「あ･･･本当だ」
「あれ？気付いてなかったの？」
「うん」
「･･･ちょっと、待って」
「？？」
「えっと･･･ね、まず腕を水で洗ってください」
「え、あ、うん」
「洗い終わったら次にこのティッシュで傷口を拭いてください」
「う、うん」
「うんと････それで･･･ってあれ？たしか、このポーチに入れてたはずなんだけどな･･･」
「えーと･･･さん？拭き終わったんだ「あった！！」
「！！！（ビクッ）」
「はいっ、高瀬くん！バンソーコー！」
「あ、ありがとう･･･あ。」
「！！ご、ごめん！！このバンソコじゃ小さすぎたね！！あわわっごめんね！」
「プッ･･･い、いや全然いいよ･･･！」
「えっ、な、なんで笑ってるの高瀬くん！てあぁっ！血が！テテティッシュ！！」
「ププッ･･･あ、ありがと･･･けど、こんなん大丈夫だから･･･！くくっ、だから、そんなに必死になんなくても･･･っ！」
「ななななに言ってんにょッ！？」
「！！ブハッ！！！（い、今噛んだ･･･！）」
「（カァァァァ）だ、だ、だからですね、高瀬くん！血が出てるんだから大丈夫なわけないじゃないですか！だかっあああそうだ！保健室！保健室に行こう高瀬くん！」
「ぅおっ、ちょっ、さんっ！？（手、握って･･･！？）」
「高瀬くんは、大事なキャッチャーなんでしょ！？だったら腕は大切にしなしゃ！いや、もちろん腕だけじゃなくて身体も大切にしなきゃだけど！」
「ッ････！？（お、俺ピッチャーなんだけど･･･！）」
「キャッチャーの2年でエースなんだから余計身体に気を使わなきゃダメだよ！！」
「っく、も、（もう無理･･･！コイツ素で間違えてる･･･！！は、腹いてぇ･･･！！）」









間違い探しをしようか







「？？高瀬くん？手で口押さえてどうし･･･ハッ！もしかして気持ち悪いの！？」
「ブハッ！！」
「えぇ！？」
「ぷぷくっ、いやっ、その･･･！」
「え、え？なに？どうしたの？？え？」
「いや、･･･俺、」
「う、うん」
「キャッチャーじゃなくて･･･っピ、ピッチャーなんだよ･･･くく」
「･･････ッ！！？ご、ごごごごめんなさい！えと、その、は、早く保健室にいきょうッ！！？」
「ぷぷぷぷっ･･･！！」
「ッ、も、もういっそのこと大笑いしてもらった方がいいんですけど･･･！！」