「あーもう!!無理無理無理いいいい!!」
「無理じゃないからやりなよ。ね?そのために俺がいるんだろ?」
「勇人おおおお」
「なに」
「古典は日本人が書いたものじゃないわ絶対」
「昔の日本人が書いたものだからね、古典は」
「ウソ!絶対ウソ!だってこれ解読不能だもん!!」
「古語辞典で単語の意味ちゃんと調べなさい。それでわかんないなら協力するから」
「…どっからが単語なのかわからない場合はどうしたらいいでしょうか勇人先生…」
「授業を真面目に聞いてましょうね。…じゃあそうだな…俺のノート貸してあげるから単語写して意味写して」
「あい……あッ!!」
「ん?もしかして読めないとこあった?」
「文字たくさん…目いたッ!!」
「…」
「勇人ーこんなことよりゲームとかしようよー」
「なんのために今日俺がいると思ってんだよ…」
「目いたいんだもーん」
「ゲームの方が目痛くなると思いますが」
「心は癒されます!」
「学力は上がりませんよ」
「…」
「…」
「…じゃこれできたら勇人なんかくれる?」
「んー…じゃあが食べたがってたケーキを今度食べに行こうか」
「え!ホント!?なら頑張る!」
「うん、頑張って」
「勇人!約束だよ!」
「はいはい」
飴と鞭の分量。
これぐらいがちょうどいい。