な、なんか・・・最近、私、おかしい。
なんだろう、すごくドキドキする。
胸がキューっとなって、顔が熱くなっていって、とりあえず落ち着かない。
でも、その症状がいつもあるってわけじゃないの。
ある人を見るとね、そうなっちゃうの。
な、なんなんだろう・・・この感じ。
私、よくわからなくて・・・ねえ、千代はどう思う?
これってヤバイ?
もしかして私、とんでもない病気なのかな?





「違うと思うよ」





え、じゃあ何?





「えっと・・・ある人を見るとそうなるんだよね?」





うん。
・・・ハッ!!もしかして・・・





「・・・気付いた?」





その人が病気で、私はその病気をもらっちゃったのかな・・・!?





「・・・あのね、はどこまで天然なの・・・?」





??
ハッ!それとも・・・!!





「・・・」





その人限定アレルギー・・・!?





「っちがーう!!」





うわぁ!!
ど、どうしたの!?
いきなり大きな声出さないでよ・・・!
し、心臓に悪いよ!





、その、ある人って誰!?」






えっとね、同じクラスの栄口くんだよ。
千代がマネジやってる野球部の子。
優しくて有名なんだよ!





「え、有名なの?」





うんっ。私の中でね!
私が先生に頼まれてノート運んでたんだけど結構重くてね、フラフラしてたら栄口くんが手伝ってくれたの。
しかもね、ノート半分じゃなくて全部持ってくれて、教室まで運んでくれて・・・ね、すごく優しいでしょ!
あとね、黒板消してたんだけど上まで届かなくて困ってたら、栄口くんが届かなかったところ消してくれたんだー!
あとは、あとは、





「うん、もうわかったから。が栄口くんのこと好きなのがよーく、わかったから」





えーそんな好きだなん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・好き?





「うん。は栄口くんのことが好きだから胸がキューっとなったり、顔が熱くなったり、落ち着かないんだよ?」





嘘!!





「なんでそんなことで嘘言うのよ」





そ、そうだよねっ・・・わ、私、栄口くんのこと、好き、なんだ・・・!!
う、うわわわっど、どうしよう!!
これから私どうしたらいい!?





「どうしたらいいって聞かれても・・・はどうしたいの?」





う、あ、私・・・?
私、は・・・・・・・・・あのっ、告白してくるぅぅぅ!!





「え、えええ!?ー!?」


















うわ、恋の病止まらないです。


















「栄口くん!!」

「!!え、あ、・・・?どうかした?」

「私、栄口くんに聞いてもらいたいことがあります!!」

「あ、うん、何?」

「いつも私を助けてくれてありがとう!」

「う、うん?」

「あとね、私、栄口くんのこと好きです!!」

「う、え・・・ええ!?」

「全然気付かなかったんだけどね、千代に相談してわかったの!私、すごく栄口くんのこと好き!! 私病気じゃなかったよ!!」

「びょ、え?え、あの、、ちょっと待って。お、落ち着いて、えぇっと、は俺のこと、」

「好き!!」

「う、あ、ありがとう・・・。俺も、その、のこと好き、です・・・」

「ホント!?わーありがとう!!」

「いや、俺こそありがとう・・・それで、病気じゃなかったって何?」

「えっとね、栄口くん見ると胸がドキドキしちゃうから病気かなって思って千代に相談してたの。 でもそれ病気じゃなくて恋だって。栄口くん好きだからそうなっちゃうんだって。それでね、私は栄口くんが好きだって気付いて、栄口くんにそれを伝えたくて、」

「わ、わかった、うん、ありがとう、もういいから・・・!!」

「あれ?どうしたの栄口くん?顔真っ赤だよ・・・?」

「う、お、ごめんっ俺部活にい、行くからそれじゃまた明日・・・!」

「えっあれっ栄口くんー!?」








「天然恐るべし、だね・・・。さ、私も早く部活行こーと」