ぎゅってすればつなぎからでもわかる、もふもふとした柔らかい感触がした。
それと同時にお日様の匂い。
また甲版で昼寝したんだなってわかった。
「、おれそろそろ部屋に戻りたいなー」
「えーあともう少し!」
「それさっきも言ってたよ」
ふうと吐いたため息が私の頭を掠める。
でもね、抱き心地が良すぎるベポが悪いと思うの。
こんなにもふもふしてて温かいんだもん。離れたくないって思うのは当然でしょう?
離さないとばかりに抱き締める腕にさらに力を込めてやるとベポが「苦しいよーー」と困ったように呟いた。
そしてぽふぽふと私の頭を優しく叩く。
ベポの手は体同様柔らかくて気持ちいい。これならいくら叩かれてもいいかな。
「まだ?」
「まだーあともうちょっとで充電完了するから!」
「もーなにそれー」
ベポがふふっと笑った。
顔を上げるとくりくりの目が私を映す。
本当にベポはかわいいなー。
笑ったときに見える歯も全然怖くない。
私もふふって笑ってまたベポに顔を摺り寄せた。
きみはわたしのてでぃべあ!
(ベポ好きー)(おれものこと好きだよーでもそろそろはなしてー)(やだー)