「チョッパァァァァァ!!」

「なっ!」







名前を呼ばれたと思ったらいきなり体全体を締め付けられた。
柔らかい温かさがおれを包む。
・・・って、







「う、わあああ!!な、なにすんだこのやろー!はなせー!!」

「やぁだよー!もうっホントもこもこ!マジ気持ちいい!!」

「わあああ!!」







温かい正体はさっきまでルフィ達と遊んでただった。
後ろから抱きかかえられてるせいでの表情はわからないが、 絶対顔にやけてるに決まってる!
声の調子からみてかなりご機嫌みたいだ。
一生懸命手足を動かしてから逃げようにもなかなか逃げられない。
それどころか、おれを抱き締めてる腕にどんどん力をこめてくる。
う、くる、苦しい・・・!それにものずごく恥ずかしいぞ・・・!







「う、・・・苦しいぞ!はなせってば!」

「だからやだってば!チョッパー気持ち良すぎなんだもん!」

「うぐぐぐぐっ」

「それに私チョッパーのこと好きだからぎゅってしてたいの!」

「いやくるし・・・へ、はぁ!?」







え、え、えええ!!い、今はなんて言った!?
もがいていた体が固まってしまったみたいに動かなくなった。
いや、だって、今ものすごいこと言われた気がするぞ・・・!?
急激に体温が熱くなるのを感じながら後ろをおそるおそる振り返れば、が満面の笑みを浮かべていた。
それからゆっくりおれの頭を撫でる。その優しい手つきに頭が沸騰しそうなくらい熱くなった。
あれ・・・おれ風邪でも引いたのかな・・・?
黙ったまま大人しくに撫でられていると、小さく耳元で何かを囁かれた。
どくり、おれの心臓が大きく跳ねる。







「え・・・あ、れ・・・?今なんて・・・」

「ふふっじゃもう一回言うね!私・・・チョッパーのことだーい好きなの!」







どくんっ! なぜだかわからないけど急にの顔がまともに見れなくなっておれは慌てて前を向いた。
に触られてる全部が熱をもち、すごく熱い。
クスクスと耳元で聞こえる声に、心臓がいつもより早い速度で鼓動している。脈もいつもより速い。
あぁ・・・どうしよう。


おれ・・・何かの病気になったかもしれない。


























お薬はなんでしょう?
(こんなの知らない。きっとこれは、おれじゃ治せない病気だ・・・ほんとにどうしよう)