7月19日

「なぁなぁ」
「・・・なんすか」
「明日って光の誕生日やんかー」
「あー・・・そうやったかもしれませんわ」
「かもって・・・忘れてたんかい」
「別に気にしとらんだけです」
「えーなんなんそれ!信じられんわぁ・・・」
「そうですか。で、結局先輩は何が言いたいんすか」
「えっと、な、明日は光の誕生日やろ?」
「そやな」
「せやから・・・光は明日何欲しい?なんでもええよ〜」
「・・・世界」
「・・・」
「冗談ですやん。そないな顔せんといて下さい。なんか変に良心痛むんで」
「えっと・・・この場合ウチはどないしたらええんかな?」
「なんもせんでええです」
「そ、そうか・・・・・あっ、光あれや!!」
「なんすか」
「ウチの愛なんてどや!」
「そんなクソの役にも立たんもんはいらんわ」
「・・・ッ!!」
「・・・わかった、嘘や嘘。今の嘘やからそんな顔でこっち見んといて下さい」
「ひ、光はもしかしてウチのこと嫌いなんか・・・?」
「・・・」
「そこで黙んなやー!!」
「あぁ、すんません。ちょっと考えとったんですわ」
「え、なにを?」
「俺、本間は先輩のことどう思っとんのかな、て」
「・・・それで考えた結果は、ど、どうでした?」
「さぁ?」
「ッもーええよ!先輩を先輩と思うとせん光なんて知らんー!!アホー鬼畜ー!!ボケー!!」
「はいはい」
「でも、好きじゃあほんだらー!!」
「はいはい、そんなん知ってますよ。ちゅうか、前向かんと転びますよ?」
「転ばんわぼぎゃああああああ!!」
「あーあ、やから言うたのに・・・(本間かわええ人やなぁ)」












ハッピーバースデー:いじわる男!











7月20日

「うう・・・結局何が欲しいかわからんかった・・・。うう、ちゅーか膝とか手とかまだ痛いー・・・」 「あ、先輩。」 「っ!ひ、光!」 「おはようございます。昨日は盛大に転んではりましたけど大丈夫っすか?」 「だっ大丈夫なわけあるかー!今かてむっちゃ痛いっちゅうねん!!」 「そりゃご愁傷様っすわ」 「!!むっきぃー!本間腹立つなぁ!光の馬鹿!!」 「はいはいそうですね」 「ッキィー!!ええもんええもん!もー光なんて嫌いやもん!」 「へぇ、そら残念っすわー俺は先輩のこと好きやのに」 「なっ・・・・・・・ほ、ほほほほんまに!?」 「ちょっ先輩近いねんけんど」 「はっ!す、すまん!って、ええええ!?」 「あーそんでうっさいわ先輩」 「す、すんません・・・」 「で?」 「へ、へ!?」 「俺になんか言うことあるんやないんですか?」 「う、あ、ウチも好き!!」 「ちゃうわ。」 「ええええええ」 「今日はなに?」 「・・・ほ?」 「・・・何日やったけなぁ今日・・・」 「・・・ッあ!!誕生日おめでとー光ー!!!」 「ん、おおきに」 「えーと、そんで誕プレはもうちょい待ってな!」 「なんで?」 「な、なんでて・・・そんなん用意できとらんからに決まっとるやん!」 「もうあるやないですか」 「え?どこに?ないで?ウチ持ってきてへんしむしろ買ってきとらんし」 「先輩」 「え、なに?」 「・・・はぁ、せやから先輩がおるからもういらん」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ!?はっ、ええ!?」 「先輩が正式に俺のもんになったんやから、それでええですわ。他はいらん」 「ひ、光・・・!!」 「なんですか。ちゅうか、早よ行かんと朝練遅刻っすわ」 「ちこっ・・・ひぎゃああああやってもうたああああ!!!部室の鍵開け当番ウチやったの忘れとったああああ!」 「・・・なんや部室の前で部長がめっちゃええ笑顔でこっち見てはりますけど」 「ッ・・・!!ひ、光!」 「はい?」 「ぶ、部活終わったら一緒にどっか行こな!約束やからな!絶対やからな!」 「はいはい」 「ほな、今すぐ開けてきます!!」 「はいはいいってらっしゃい」








「はぁ・・・まったく騒がしい人やなあの人は・・・(やから目ぇ離せへんのやけど)」








ハッピーバースデー:いじわる男! 改めいい男!