「ねえ日吉、なんで空はこんなにも青いの?」

「知りません」

「ねえ日吉、なんでありの名前はありなの?」

「知りません」

「ねえ日吉、なんで忍足はあんなにキモイの?」

「察してあげて下さい」

「ねえ日吉、なんで私はこんなにかわいいの?」

「・・・・・」

「ねえ日吉、なんで無言?」

「いえ・・・」

「・・・ねえ日吉、なんで跡部の性格ってあんな残念なの?」

「残念な方だからです」

「ねえ日吉、なんで私は日吉といるの?」

「それは貴方が無理矢理ここまで連れてきて無理矢理ここに居させてるからです。無理矢理。」

「そこまで無理矢理を強調しなくてもいいじゃん」

「テニスしてる俺からラケットを奪い、さらには予備のラケットも奪い逃走し、 捕まえたと思ったら一緒にいてくれなきゃラケット折ってやると言って来たのはどこのどなたでしたか?」

「世の中って物騒だよね」

「世の中というより俺の日常は先輩がいるだけで物騒です」

「まー失礼しちゃう。でもそんな日吉が先輩大好きだぞ☆」

「ハッ!」

「・・・そ、そんな人の告白を鼻で笑うような鬼畜な日吉も大好きだからね☆」

「・・・・・・そろそろ帰っていいですか?」

「まさかの放置!まぁ日吉といっぱい喋れたから今日はこの辺で許してやんよ」

「いくら先輩と言えど殴りますよ」

「ドメスティックバイオレンス!」

「貴方と夫婦になった覚えはありません」

「うん、将来の話してみた」

「ハッ!」

「うん、なんとなく鼻で笑われるような気はしてたよ。じゃ、とりあえずはい!ラケット!」

「どうも」

「日吉テニス頑張ってね」

「言われなくても頑張りますよ」

「そうだったね!日吉は努力家さんだもんね!そいじゃ帰るか!」

「そうですか」

「じゃあね日吉!また明日」

「・・・えぇ、気をつけて帰ってくださいね」

「っ!うん!」

「人を襲わないように」

「そっちかよ!」




















ねえ!!


















(おい日吉。練習サボってどこ行ってやがったんだ?アーン?)

先輩に捕まってました)

(またか・・・。だが、お前も物好きだな)

(は?)

(なんだかんだ言ってあいつに付き合ってんじゃねぇか)

(・・・先輩ですから仕方なくです)

(ハッそうかよ。それじゃ遅刻したお前にはペナルティだ)

(え)

(当たり前だろ。遅刻は遅刻だ。覚悟しておけ)

(・・・はい(下克上・・・)