「なー、飯食おうぜ」
「別にいいけど・・・って丸井、なんであんたが私の弁当を持ってくの?」
「は?だから飯食おうぜって言ってんだろぃ」
「じゃあ自分の弁当持ってきなさいよ。それ私の弁当。返しなさい」
「・・・半分ください」
「お前少しならまだしも半分も取ろうってか。ていうか、テニスと同列でご飯が好きな丸井が弁当を忘れるなんて珍しいじゃない」
「・・・寝坊して幸村くんに殺されると思ったら弁当忘れてたんだよ」
「はぁ?幸村くんに殺されるとかないでしょ。めっちゃ優しいじゃん」
「お前なぁ、今度テニス部来てみ?ホント怖いからマジ怖いから!あの真田でさえ逆らえねえんだから」
「・・・それはすごいな」
「というわけで、弁当くれ」
「最終的には全部寄越せってか、ざけんなよ。もうお金貸してあげるから購買とかで買ってきなよ」
「返す見込みねぇけどいいの?」
「お前本気でざけんなよ」
「だからくれって言ってんだろぃ!?」
「逆キレかよ!?つーか私にたかるんじゃなくて部活の奴等にたかればいいでしょ!?」
「うっ、そ、れは・・・」
「同じ部活仲間なんだから弁当とかお金とかくれんじゃないの?」
「・・・いや、あいつら意外とケチなんだよ。だから絶対、ぜーったいくれない!だからに頼んでんだっつの!」
「そ、そんなに?・・・まぁそこまで言うなら、わけてやらないことはない、かな。なんか可哀想になってきたし」
「マジ!?っよっしゃー!!」
「ブン太も頑張るのう・・・」
「さんのお弁当がさん自身の手作り弁当とわかったとたんあれですからね」
「・・・まぁ俺としては今日の昼飯代が浮いたから別にええんじゃけど」
(の弁当ってうまそうだよなー)
(あぁあれ手作りらしいぞ)
(・・・は!?マジで!?)
(この前が言っとったんじゃ)
(・・・、)
(ブン太?)
(これ、仁王にやるよ。じゃ、じゃあ、俺今日違う奴と昼飯食うから!他の奴等にも言っといてくれぃ!)
(・・・おー頑張りんしゃい)
「(・・・の弁当は手作り弁当とは言うたが、アイツが作ったもんじゃないんじゃが)・・・まぁええか」
「?何か言いましたか、仁王くん?」
「ん、なんでもなか」
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