『白石!パンツ貸して!』 『おーてあかんやろ!』 『ええええだよね!じゃパンツどうしよう・・・!』 『せやな・・・じゃノーパンで。』 『あ、そうだねってそっちのができるかアホかあああああ!!フォー!
白石の一人暮らし発言の効力が強く暫く大人しく皿洗いをしていた私(皿洗いが好きと言ったら全部洗えと言われた) その後、部屋とか必要最低限のことを簡単に説明されて、今は二人して無言でテレビ見てます。 何故かお笑い番組なのに全く笑えません。 てか、白石のお笑い芸人を見る目が狩りをしそうな目でぶっちゃけこええええ。 私はさっき白石が入れてくれた紅茶を啜りながら(紅茶ハンパねええ!うますぎる!)、横目でチラチラと白石を見る。 横顔だけでも非常に綺麗な顔立ちだ。頼むから少しだけでもいいその綺麗さ分けてくれ。 そんな感じに白石をチラ見していると、ふいに白石の眉間に皺がよった。 (え、もしかしてチラ見してんのバレたのか・・・!?) ちょっとだけ冷や汗が背を伝い、すぐさまテレビに集中する。けど、なにこの芸人気持ち悪ー!! 思わず私の眉間にも皺が寄った。 「ありえへん」 「・・・へ?」 ぽつり。テレビから聞こえる笑い声が響く部屋で、低い声が隣から聞こえる。 もうなんていうか低いっていうかドスがきいてる声っていうか、それを聞いた瞬間私の肩が激しくビクついた。 ちょっちょっ隣からくる冷気っぽいのくるんだけどちょっ! チラリ、横を見れば険しい顔の白石さん。 おかしい・・・!テレビ見てるだけなのに何故そんな険しい顔をなさるのか!(しかも見てるのお笑い!) 「、これおもろいと思う?」 「へ?や、おもしろいというか気持ち悪いかなぁ」 うんやっぱなという表情で頷く白石。それから、 「今の芸人は気持ち悪いのをおもろいと勘違いしとる奴が多くて嫌やわ」などと言った。 うん、それは私も思った! 私が白石の意見に賛成すると「せやろ!やっぱそこは間違えちゃあんよなー」なんて満面の笑みで返してきた。 そんなに今の芸人に不満だったのか・・・。 でも、 体育すわりでお笑い番組を真剣に見てる私達二人も相当気持ち悪いなと思ったのは内緒だ。 「あ、もうこんな時間や」 あれからひたすら芸人についてのダメ出しを言う白石にお前は芸人の何なんだと言いたくなりました。 なんやかんやで過ごして時間を見ればもう5時すぎ。 1時から5時まで何をそこまで真剣に見てたんだろう私達・・・。 結論から言うと、とりあえず暇人すぎたと思う。 ふと視線を移す。窓の外は少し暗くなり始めていた。 そしておもむろにきょろきょろし出した白石に声をかける。 「どうかしたの?」 「財布。」 「はい?」 「忘れとったわ。の服をどないするか」 「・・・・・・・・・あ!」 ここで思う出してほしいのは、今の私の服装だ。 お風呂から登場(もう忘れたい過去)、着ていた服はもちろんびっしょびしょ、 そこで借りたのは白石の(いい匂いがする)服。 しかも何の用意もなく飛ばされてきたから、服なんてものまったく持ってない。 持ってたらとっくとうに着て・・・ 着て・・・いるよ、多分(大丈夫、服持ってるくせして白石の服を借りるなんてせこいことはしないから!たぶん) あー唯一持たされたバックも今や時の人(?)。 はぁ・・・確かにどうしよう。 「ちょっと今の時間から買い物は遅いけど、しゃあないな。今から買いに行くで」 「えっえええ!」 「・・・なんや」 「えっなに白石が買ってくれんの!?年下にそんな・・・申し訳ないよ!「自分金全くないくせして何言うてん?やから俺が買うしか選択肢ないやんけ」 ご尤もな意見だ。 けど私のが年上だから(見た目とか中身は確実に私より上だけど一応)白石は年下なわけで・・・ そんな子に服を買ってもらうのはちょっとなぁ・・・。 だから私は「いやでもさ!」などと言えば、 「ほなら、これから家事全部やってくれるんやったらええんとちゃうん?」と言ってきた。 まぁそれは確かにアリかな。うん、まぁ料理はそこまで得意とは言えないけど、食えないことはない。 私はそれにしぶしぶといった感じに頷くと、白石は「よし!ほな行くか!」と膝を叩いて立ち上がった。 若干親父くせーなどと思ったことは死んでも言えないことである。 →よの『ん』に続く!