「お、おおお」
「ほな行くで」
「うぉい!ちょっと待ってください白石さん!」
「なんや」
「なんやってあんた………ここスーパーじゃん!!」
「……?は?ここデパートやろ」
大変です。
困ったことがおきました。
まさかの事態です。
白石がデパートと言った場所はスーパーでした……!!笑えねぇ!!
フォー2!
「えええ、どっから突っ込めばいいのかな?てか、とりあえず私突っ込みキャラじゃないんだけど」
「別に突っ込むとこなんてないやん」
「あるから!!大いにあるから!ここスーパーですよ白石さん!」
「スーパーもデパートも同じやろ?」
「ちゃうわ!あなた今までどういう風に過ごしてたの!?服とかどこで買ってんのよ!」
「通販」
「なにこの軽く引きこもりっぽい人。」
「ちゅーか、ほとんど制服やから私服はあんまいらんねん」
「えーでもさ、休日とかどういう格好で過ごしてんのさ」
「ジャージ」
「…………うん、白石くん、お姉さんと服見に行こうか」
「ん?せやから今からの服見に行くんやろ?」
あんたスーパーで何を見ろと……!?
スーパーはお野菜さん見るとこでしょうが!
顔を覆って現実逃避しようにも、白石が私の腕を引っ張る引っ張る!
ああああ
「んーどこで売っとんのやろ」
「どこ探しても売ってないと思うんですけど」
「あ、はどんな服がええの?」
「そうだなぁーやっぱラフな感じでーてどこ見てるんですか」
「ん?いや、今日もやし安いみたいや」
「そうなんだ…ってちがぁう!!」
腕を引っ張られながら白石に抗議してみても、当の白石は知らん顔で野菜を見てる。
ちょちょーい!野菜じゃなくて服見にきたんじゃないのー!?
「服っ!私服ないの!」
「は?せやから買いに来たんやん」
「じゃあ何故野菜を眺める…!そしてもやし買うんかい…!!」
「いや、野菜売り場があったらそりゃ見なあかんやろ。もやしは今日しか安ないし買わな損やし」
白石くんはいつからこんな主婦臭くなったんですか?
漫画ではそんなのなかったよね、ねぇ?先生どんな設定なんですか、ここの白石くんは。
白石に掴まれていない手で目頭を押さえながら、ずるずる引きずらる。
あああああああ
で、結局買ったのは、当初の目的を完全に忘れた夕食と明日の朝食の材料でした。
それに気づいたのは家に帰ってから。
まぁ、ね、スーパーに行ったんだもん、そりゃこんな結果になるっての
白石は多少落ち込んでる私を見て申し訳なさそうに笑って、しゃあない通販で買うか!と私の肩を叩きました。
おまっ…通販って……
とりあえず、もやし炒めともやし味噌汁にもやしのお浸しという、もやし三昧な夕食でしたが
食べさしてもらっている身なので何一つ文句を言わず、ていうか美味しかったので素直に美味しいと
言って食べました。
いやさ、マジでうまいんだよね、これ。
とりあえず、こんな感じに私のトリップ一日目は終わったのだった。(軽く虚しいのは私だけだろうか…?)
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gdgd orz
久しぶりに書いたらこんなことに…まっこと申し訳ない!
自分で書いといてなんだがこんな白石嫌だ……!