「雲雀さんの好きな食べ物ってなんですか?」
「なに、突然。」
「ハルちゃんに頼まれたんですよー。さ、質問に答えろ」
「きみってたまにどうしようもなく殴りたくなるよね」
「もーんなことどうでもいいですってー。早く質問に答えてくださいよー」
メモ帳片手には応接室に入ってきた
誰も入っていいなんて許可してないのに、勝手に入ってきた
ホントになんなんだろうね、この子
ソファーで向かい合って座る僕と
なぜだか、はメガネをかけていた(いつもはかけていないのに)
僕は不思議に思ったので、に聞いてみた
「なんで、メガネかけてるの?」
「へ?ああ、これですか?似合うでしょ!」
「・・・・・・・」
「あれ、反応なし?」
「で、どうして?」
「あ、スルーね。わかった。これはですねー少しでも記者っぽくするためのオプションです」
「わかりましたか?」と聞かれたけど、ごめん全然わかんない。
まぁ、の発言がわけがわからないのは今に始まったことじゃないか
「うーん・・・じゃ、好きな食べ物を聞くのは諦めますよ」
「そう。」
「嫌いな食べ物は?」
「パイナップル」
「即答かよ」
は僕の返答の早さにすかさず突っ込んできた
メガネをはずし、(何気に似合ってたのに・・・)
テーブルから身を乗り出してキラキラした目で僕にその理由を聞いてくる
「なんで嫌いなんですか?」
「嫌いだから。」
「えー・・・そんじゃ、どこら辺が嫌いなんですか?」
「全部」
どこがとかの問題じゃない
全部が嫌いだったりする
「全部って・・・ほら、たとえば食感が嫌とか味が嫌とか!」
「すべて嫌。不愉快」
「えーなくるっと・まわって・いっかいてん♪くるっと・まわって・いっかいピッはい?」
突然鳴り出したの携帯(また変な曲・・・)
素早くは携帯に出た
誰なんだろうと密かに思いながら、顔には出さずのその電話をかけた相手との会話を聞く
「あ、れ?あれれ?どうしたんですか?お久しぶりですね、ってあれ?なんで私の番号あれ??」
『クフフ、愛のち「ちょっと、今誰と話してるの?」
「え、六道さんですよ。」
「今すぐ切って。」
ありえない。
ものすごく不愉快で仕方がない声と名前を聞いてしまった
僕は頭を振って今聞いたものを消去す『おや、つれないですねぇ雲雀くん』
・・・イラ
「すごい不愉快でムカついて気分を害するイラつく声が聞こえた。死ねばいい」
「ひ、雲雀さん!?」
『は雲雀くんと一緒にいるんですね。ひどいですよ、僕という人がいながら雲雀くんと・・・』
「は?いや、六道さん意味がわかりません。」
『僕とは恋仲でしょう?』
「もう一度言いましょう。六道さん意味がわかりません」
「今すぐ切っちゃいなよ。」
「え、でも、あとあとがちょっと・・・」
「・・・そのクソパイナップルになにかされたの?」
『クフフ、誰のことでしょうね』
「六道さん・・・強いですね」
『六道さんなんて他人行儀な呼び方はよしてください。僕のことは骸v(ハート)って呼んでくださって結構ですよ』
「お断りします」
『クフフ、照れたあなたもまた一段とかわ「いい加減にしてくれる?」
「ちょっ、雲雀さん!?」
一向に切ろうとしないの手から携帯を奪う
が切れないというなら僕が切る
でも、ここは携帯の向こうにいるあの忌々しいやつになにか一言いってから切ろうと思い、
口を開く
「きみ、ホントになんなの。」
『僕は六道骸ですよ。の旦那です』
「意味がわからない。むしろきみの存在が意味がわからない。それより、きみ頭大丈夫?・・・あ、もうダメだったね」
『相変わらず失礼な男ですね、雲雀くんは。僕のを奪いますし』
「はぁ?それは違うよ。彼女が勝手に寄ってくるんだ」
「彼女・・・?かの・・・ハッ!っ私ですか!?私の話題が出てるんですか!?つか、なに、今なんの話してるんですか!?」
「うるさい、きみは黙ってて」
僕はソファーから立ち上がり、窓際まで歩く(をかわしながら)
後ろでが「え、なにっ!?なに!?」と騒いでいるがここは無視をしようと思う
『雲雀くん、』
「もう切るから」
『僕のマイスウィートハニーに手を出さないでくださいね』
「気持ち悪い。死ね。」
『いいですか!?』
「うざい。死ね。」
『さ、さっきからひどすぎですよひばブチッツーツーツー』
「ふぅ・・・」
「お、終わったんですか・・・?」
切った瞬間、やりきった感が僕を襲う(それほどあれは強烈だった。あ、鳥肌)
通話を切った携帯をたたんで持つ
そしたらが恐る恐るといった感じに僕に近づいてきた
そういえば、はあの黄色いのに対して態度がなんだかおかしかった気がする・・・どうしてだろう
僕はに携帯を返して、今さっき疑問に思ったことを口にした
「ねぇ、あの黄色いのとなんかあった?」
「き、黄色いの?えと、・・・え、もしかして六道さんのこと?」
「黄色いのになにかされたりした?」
「(あ、やっぱりそうなんだ・・・)えー・・・っと、その、まぁ、ちょっと・・・」
「なに?」
「いや、ハハハハ・・・」
「・・・ねぇ、」
「な、なんです」
少し顔が引きつってる
これはもうあの黄色いのになんか気持ち悪いことをされたに違いない
僕は少し考えたあと、の頭を殴った
「つぁ!!!な、なにするんですかー!!」
「・・・もし、なにかされそうになったら僕に言って。」
「へ・・・?いや、たった今雲雀さんに暴力を受けたんですけど・・・」
「いい?」
「あ、はい(シカトー!?)」
僕が守るから・・・できる限り。
(実は初対面で、六道さんにお尻を撫でられまして・・・それから少し苦手なんですよねー。会うたびに結婚しましょうって言われるし)
(・・・会ったら、即僕に連絡して。刈ってあげるから)(刈っ・・・え!?)