「あっけましておめでとーございます雲雀さん!!年賀状届けにしました!!」
「・・・・・」
「そしてあわよくばお年玉をと・・・」
「・・・」「・・・」「・・・」
「・・・・・その、調子乗ってすみません。だから、あの、少しぐらい反応してくれないでしょうか・・・?」
「・・・どうしたの、その格好」
「え、ああ、これ?お母さんが彼氏と初詣行くなら、着物きて行きなさいよ!って言って着替えさせられた」
「・・・・・・・・・彼氏と初詣?」
「うん。雲雀さんとこ行ってくるーって言ったら、そんなこと言われたんですよ〜まったく失礼な話ですよねー」
「・・・」
「あれ?あれれ?雲雀さんなんか顔赤くないですか?」
「気のせい。今僕眠いんだよ」
「眠いと顔赤くなのかよすげえな」
「うるさい。だから僕もう寝るよ。じゃあね」
「あーはぃって、ちょっと!私お年玉貰いに来たって言ったじゃないですか!」
「あれ、違くない?年賀状届けに来たんじゃないの?」
「それはついでです。真の目的はお年玉ですよ!正月って言ったら金っしょ」
「最低だ。新年早々、最低だ」
「あざぁす!新年早々、雲雀さんにそういっていただけて光栄っす!」
「え、きみMだったの・・・?」
「いや、私どっちかって言うとSですかね!」
「・・・」
「ちょっちょっ、ドア閉めようとしないでくださいよ!!お年玉くれてから閉めて!」
「よし、僕は今から全力でこの扉を閉めることにするよ」
「わーわー!ごめんなさいってばー!私メイトに行くために莫大なお金が必要なんですよー!」
「そんなもん知るか。帰れ。」
「ひ、ひどい!!だってだって、もう雲雀さんしかいないんだもん!!」
「は?」
「私の家ひどいんですよ!!お年玉頂戴って言ったらお年玉袋だけくれたんですよ!!なんで中身ないの!?って聞いたら、障子代でなくなったって・・・!!
もうそれで私腹立っちゃったんで、新品に張り替えられた障子に穴開けてねずみ書いてやりました!それにしてもホントひどい話ですよねー!」
「うん、そうだね。きみがひどいね」
「だから、お年玉プリーズ」
「帰れ」
「ええええええ!?なんで!?」
「自分の胸に手を当ててよぉく考えてみるといいよ」
「セクハラ!!」
「咬み殺すぞ」
「ちょっ、寝起きもあってか今日ノリ悪いよ雲雀さん!怖いから!」
「だって、眠い」
「・・・あ!じゃあ、私の膝で寝ますか!?」
「・・・」
「え、なんで顔を逸らすの?え?無言の拒否?」
「うるさい、もう寝るから」
「えー寝ちゃうんですか・・・?残念です・・・」
「(・・・可愛い)・・・・」
「うう、まぁ、仕方ないですね!お年玉のことは水に流してあげます!」
「あれ、そっち?」
「へ?なんのことです?」
「・・・・・・・いや別になんでもない。新年早々恥ずかしい勘違いをしただけ」
「え!なにしたんすか!?」
「そこ食いつかなくていいから。」
「ぶー!・・・・・・あのー、ホントに寝ちゃうんですか?」
「うん」
「・・・・じゃ、昼過ぎにまた来ます!!」
「うん、・・・・え?」
「折角の私着物着てるんですもの!どっか行きましょう!」
「なにその理由。」
「まぁまぁ。雲雀さんが起きるまで私リビングで待ってるんで、ちゃっちゃっと寝てきてください」
「そしてきみは僕の家に居座る気か」
「てへっ、バレた☆」
「・・・はあ」
「だってーせっかくおめかしして来たんですもんーどうせならどっか行きたいじゃないですかー・・・雲雀さんとさぁ」
「・・・」
「嫌、ですか?」
「・・・別に嫌じゃない」
「あ、でもツナ達と行くのも楽しそうですよね!」
「・・・・・・(はあ」
「あれ?そこは反応ナシ?」
「もう寝る・・・」
「えええー!?」
「・・・・・。・・・、」
「え、お年玉?」
「まだ言うか。そんなもんないから。」
「・・・じゃなんですかー?」
「・・・・・1時間経ったら起こしに来て。そしたら、今日は特別にが連れて行って欲しいとこに連れてってあげるから」
「ほ、ホントですか!?」
「うん」
「わわっ、ありがとうございます!!」
「・・・」
「うひひっすごい楽しみです!」
「そう、ならよかった」
「んと、では改めてあけましておめでとうございます雲雀さん!」
「・・・あけましておめでとう」
「そして、
今年も色々と迷惑を(異常なくらい)おかけするとは思いますが、よろしくお願いしまーす!!
」
(・・・今あきらかに余計な言葉が入ってたよね)(え、そうですか?)(うん)(あはっ、気のせいですよ!)(いや、絶対入ってたから)(さ、一緒にメイトに行きますか!)
(会話かみ合ってない上になぜそうなる)(え、だって連れて行って欲しいとこに連れてってくれるんですよね?)(あ)