某月某日。
※新羅へ
難しい言葉や四文字熟語を使うのは私がわかんないのでやめてください。
もし使ったら即セルティの盗撮写真アルバム燃やすから覚悟しとけ。
***
うん、なんで俺だけこんなの書かれてるんだろうね?
まあ、は頭弱いから僕の言ってることを理解できないのはわかるけど。
むしろ四文字熟語って!四字熟語って書こうよ!ここら辺が頭の弱さをあらわぐふっ!ちょ、今まだ書いてる途中だから!
まだ見ないでくれよそして殴らないで!
は女子とは思えないくらい力強いんだからさ!!
はあ・・・こういう暴力的なのってどうなんだろうか・・・いや、相手がセルティだったら話は別だけどね!
と、話がずれたね。
一昨日は色々と大変だったなぁ。
なんでもと静雄が相合傘をしたというのを臨也がものすごく嫉妬してぐちぐちねちねち嫌がらせしてたっけ。
昨日はその嫌がらせの延長で、静雄の家の傘を全部燃やしたって満足気に臨也が語っていた。ボロボロの姿で。
本当によくやるよね、って思う。
「いやー昨日のシズちゃんは本当に笑えたね!」
「今の臨也の状態のが俺的には笑えるけど・・・」
全身包帯を巻いている臨也はどこの漫画のキャラだろうと思う。
すごく笑えるよ。むしろ笑ったけど。
昨日は切れた静雄と面白がったが臨也のことをぼっこぼこにしていた。
それなのに死なない臨也はすごいよ。
多分僕だったら一撃目でお陀仏だ。
「殴られた跡が残ったらお婿にしてもらおうかな」
「え、静雄の?」
「え、新羅死にたいのかい?のお婿さんに決まってるだろ」
ナイフをちらつかせて俺を睨む臨也に、顔をひきつらせるしかない。
ていうか、お婿さんって!
全力でに拒否されると思うんだけど。
というか、臨也の傷はほとんど静雄がやったもんなんだけどな・・・。
「ってツンデレだよね。俺が好きだけど恥ずかしくて暴力振っちゃう、みたいな」
「・・・臨也ってMだっけ?」
「何言ってるんだよ、俺はSだよ」
「いや、発言がちょっと・・・」
「の泣き顔を想像するだけで勃つし」
「・・・」
うっとりと恍惚の表情を浮かべた臨也から顔を逸らした。
とてもじゃないけど見てられないよ・・・。
変態って臨也のためにあるような言葉だよね・・・。
呆れて(哀れで)何も言えないでいる俺に気付いていてるくせに、気付かないフリをし延々とへのセクハラ発言をしまくる臨也。
それを右から左と受け流す。
ホント・・・臨也って残念だな。
「いつも強気な姿勢を弱気にさせるっていうのが・・・ん?その哀れみの視線はなに?」
「・・・その、うん、頑張れ、みたいな」
「ああ、俺との仲頑張れね。いいこと言うね新羅」
なにこれ。
あれ、私がいるこの場所は日本だよね?
何故にこうも日本語の会話ができないんだろ?
あれ、いつの間にか宇宙にきた感じ?
臨也と話してると本当にそう思えてくる。
しかし、今までにこやかに話していた臨也が急に表情を消した。
心の底から、つまらなさそうな顔だ。
「いつまで続くだろう、な」
「え?」
「のシズちゃんへの興味だよ」
「興味って・・・普通に恋愛感情って言いなよ」
「俺はあれを恋愛感情だと認めない」
臨也は不快感を含ませて呟く。
そんなところを見てると、いつもは歳相応に見えない臨也も、ちゃんと歳相応の「恋する男子」に見える。
だってさっきのって、嫉妬、だよね。
静雄にばかり向く愛情が羨ましいんだろうなー。
まあ、その嫉妬が歪んで、嫌がらせが半端ないけどね。
訂正しようかな・・・臨也は「歪んだ恋する男子」です。
「あーあ、俺はこんなにも純粋に誠実にのことが好きなのに・・・」
「純粋に誠実、ねぇ・・・臨也なに言ってんの?」
「新羅こそなに言ってんの?」
「うん、なんでもないよ」
思いっきり、顔の横にナイフ投げられた。
こいつマジないよ。
僕は別に変なこととか言ってないのにさ。
引きつった笑みになっている俺に、臨也が最高に気持ち悪い笑みを浮かべながら両手を広げて机の上にバッと立ち上がった。
「、ラブ!!俺はが好きだ!!愛してる!!」
「うんうん俺に言われても困るんだけど」
「シズちゃんなんかより俺の方が断然かっこいい!」
「うんうん痛いよ」
「早くから愛の言葉を聞けないかな・・・」
「多分罵倒しか聞けないと思うよ」
「からだったらそんな言葉でも勃てるね!」
もう、ホントに、こいつないと思うよ。
以上、痛い痛いな出来事でした。
ろっぽ。
>>>ちょ、まっ、臨也は見ちゃダメだって・・・!!