「典明くん!典明くん!」

「ん?・・・・・・う、うわぁ・・・それどうしたの・・・・・・・・・」

「承太郎くんがくれたの!!でっかいトラのぬいぐるみ!!ゲーセンで取ってくれたんだー!」

「は?承太郎が?ゲーセンで?それを?君に?」

「え、うん、そうだよ?えっと、典明くん?お顔怖いよ??」

「・・・・・・少しだけ待っていてくれるかい?今から僕が君にプレゼントを持ってくるから」

「へ?」





20分後





「ほら!どうだ!承太郎なんかよりおっきなクマのぬいぐるみを取ってきたよ!君は確かクマ好きだったろ!」

「わぁ!クマさんだー!ありがとう典明くん!」

「いいんだ、君が喜んでくれるのなら・・・・・・・・・って、え、なんだい・・・・・・そのでかいイルカ・・・・・・」

「あっこれ?これね、さっき承太郎くんがまた取れたからやるって言って持ってきてくれたの!!えへへーいいでしょ!もふもふ!」

「許すまじ承太郎・・・!!」

「あれ?典明くんまたどこ行くの?」

「ちょっと狩りに・・・」

「ええっそうなの?!」

「ああ・・・負けてられないんだ・・・」

「・・・・・・えっと、でもそれって今じゃなきゃダメ?」

「え?」

「・・・・・・ぬいぐるみいっぱいで嬉しいけど、私は典明くんとお話できる方が嬉しいなって・・・」

「?!」

「だからね、その、」

「・・・・・・」

「・・・・・・、の、典明くん?」

「・・・ぼ、僕は、今最高潮にハイです・・・・・・」

「ハイ?」

「そうだね、そうだよ、せっかく君といれるのに僕はなんてことを・・・僕も君と一緒に話できるのはすごく嬉しいよ・・・そうだな、な、何して遊ぶ?あっそうだ僕の家はどうだろう?・・・と言っても僕の家にあるのって一人用のゲームしかないんだけど、さらには二人で遊ぶものとか何もないのだけど、布団は毎日綺麗にしてるから何ら問題ないというか、親もいないしとりあえず僕の家は推しとくよ?」

「?・・・うーんと、じゃあお言葉に甘えて典明くんのお家にお邪魔するとして・・・私ゲームとかわからないからなぁ・・・典明くんがやってるの見ててもいい?」

「(天使がいる・・・・・・)羽見える・・・」

「へ?」

「口が滑った、なんでもない。それじゃあ僕の家に行こうか・・・」

「うん!・・・・・・あっ、でもその前に承太郎くんにも連絡してくるね!」

「・・・・・・ハイ??」

「承太郎くんだけ仲間外れなんてダメだもんね!それにぬいぐるみくれたし!待ってて、すぐ呼んでくるー!」

「ああっ!そんな!待っ、ああー!」