「休みの日なのにさーわざわざ来てあげた私に感謝してよね」
「へーへーそりゃどうもありがとうございましたー」
「なにその感謝の気持ちが込められてない言葉。ムカついた。今すぐそのチョコ返して」
「やだ。俺食うから無理」
「ていうか他の子にももらったりすんでしょ?じゃあいいじゃん。私あんたにあげる気失せたし。それに甘いもんいっぱい食べると丸井先輩みたいになるよ」
「お前それ丸井先輩に言ってやろうか」
「やめてよ。殺されるじゃない」
「言っとっけど俺は丸井先輩みたいに太る体質じゃねぇし」
「あんたそれ丸井先輩に言ってやろうか」
「本気で殺されるからやめろ」
「とは言っても私丸井先輩と面識ないから」
「あれ?そうだったのか?」
「うん。だってあのテニス部所属だよ?ちょー人気のさ!むりむり近づけない」
「俺もそのちょー人気のテニス部所属ですけど」
「あんたは幼馴染だからしょうがないでしょ。幼馴染じゃなかったら多分というか絶対関わり無かった」
「うわーひでぇ奴」
「当たり前でしょーあんたみたいな性悪とわざわざ仲良くなろうなんてしないわよ」
「俺より性悪な奴に言われたくねー」
「うっさい。あーもうここにこれ以上いたらあんたのこと殴りそうだから帰るわ」
「こわっ!そんなんだからモテねぇんだよ」
「大きなお世話ですーあんただってそんなワカメみたいな頭してるから頭悪いんだよ」
「関係ねぇよ!ったく、さっさと帰れバーカ!」
「帰るよバーカ!!」
「うっせバーカ!」
「あんたのがうっさいバーカ!って、ホワイトデー期待してるからね」
「はいはい、お前のこのチョコ次第だからな」
『すきだよ、ばーか』
「・・・素直じゃねーの。・・・・・・まあ、俺にも言えっけど。 つかハートのチョコにこの文字ベタすぎだろ・・・あーでも、とりあえず俺もホワイトデーこれでいくか」