中学生・・・ああ、なんで私は中学生なんだろうか・・・!!!
もっともっともっと早く生まれていれば、このチョコもちゃんと女として受け取ってもらえただろう。
あっ、でも、もっともっともっと早く生まれても私は一般人でディーノさんはマフィアのボスだから・・・
うわ、何の接点もないだろうしで絶対に出会えないよね?
・・・それは困る。
だけど、そうなるよね・・・。
だってツナくんと幼馴染だったから私はディーノさんに会えたようなものだし・・・ああ、もうっ難しいな!
















中学生・・・ああ、相手は中学生なんだ・・・。
落ち着け、俺。このチョコは、きっと、アレだ。
妹がお兄ちゃんにあげる感覚と同じものだろう、きっと、そうに決まっ・・・ああ、なんだかへこんできた。
俺がもっともっともっと遅く生まれて、と同い年だったらこのチョコの意味も変わってくるだろう。
いや、待てよ?
俺がもっともっともっと遅く生まれて、と同い年になれたとしても・・・
俺にはマフィアのボスになる使命があるから修行やら特訓やらで結局は何の係わり合いももてなくないか?
というか、ツナを通じてとは会ったわけだから・・・ツナがいなきゃ俺はとは会えてなかったんだよな・・・あー難しいな。

















だけど、受け取ってもらえただけいいよ、ね?
色んな綺麗なお姉さんとかにたくさんもらうと思うのに、私なんかが作ったチョコもらってくれたんだもん。
うん、それだけで充分だよね。
















だけど、もらえただけマシ、だよな?
ツナの知り合いってだけの俺にわざわざ用意してくれたんだし・・・しかも手作り。
他の奴からもらうどんなものよりも嬉しい。

















でもね、やっぱりいつかはこのチョコを『子供』からもらったじゃなくて、
『女』からもらったって思ってもらいたい。
そしてこの気持ちを知って欲しい。
わかってほしい。
私は一人の女として、ディーノさんが好きなんだってこと。
















でも、やっぱり欲を言えば、いつか『俺だけ』にこのチョコを作ってもらいたい。
『知り合いのお兄さん』に作るもんじゃなくて、『特別』に作って欲しい。
そして、いつか伝えられたらいい。
俺は一人の男として、のことが愛してるんだってこと。






















チョコだけ知ってる二人の思い















(ディーノさん。いつか・・・ディーノさんに伝えたいことがあります。だから、私が大人になるまで待ってて下さい)
。いつか・・・お前に伝えたいことがある。お前がもう少し大人になったら、俺の気持ちを聞いてくれるか?)




Happy Valentine!