「荷物持ちましょうか?」
「大丈夫だ」
「そっちの重い方とか・・・」
「いらん」
「・・・・・・私も何か承太郎さんのためにしたいです・・・・・・」
「・・・・・・、はぁ・・・・・・ならこれでも掴んでろ」
「・・・・・・掴むって手をですか?」
「そうだ」
「これじゃ手を繋ぐことになりますよ?」
「嫌だってんならいいぜ」
「嫌じゃないですっ!!嫌なわけないじゃないですか!む、むしろ承太郎さんと手を繋ぐだなんて夢みたいで・・・私なんかが承太郎さんのお手を握ってもいいのでしょうか・・・?」
「・・・・・・俺がいいから差し出してんだ」
「っ、じょ、承太郎さん・・・・・・!嬉しいです!失礼します!(ぎゅむっ)」
「?!」
「えへへ・・・なんだか本当に夢を見ている気分です・・・」
「俺は完全に夢から覚めた気分だぜ・・・」
「?」
「お前、手を繋ぐ時はそんな力入れんな」
「へ?」
「・・・・・・俺がちゃんと掴んでてやるからお前は力抜いてろ」
「っ、あっ、は、はい!!」
「(じゃなきゃたまったもんじゃあないぜ・・・)」
ワンコちゃんは力強いよ!