いつも通り、放課後は学校付近の見回りをして、
それが終わったら書類に目を通して書き込んで
うん。もう少しで終わるや
これが終わったら今度は校舎を見回りして・・・
そんなことを考えながら、最後の一枚を手に取る


と、すごい足音が聞こえてきた
これは・・・こっちに向かってきてる?
・・・あれ、かなり嫌な予感がする。
そう思い渋々書類から扉へ視線を向けたとたん、






バァン!ミシッ・・・






「雲雀さーん!!」







盛大な音とともに開け放たれた扉(開けられたとき、嫌な音が聞こえたのはきっと僕の気のせいじゃないだろう)
それと同時に聞きなれた声が僕を呼んだ
・・・ちょっと、






「ねぇ、きみは毎度毎度なんなの?扉を壊す気なの?ねぇ、ちょっと、扉ミシッて言ったんだけど。」

「あ、気のせい!!!」






いや、気のせいじゃないから
よく見てよ、扉
取っ手の部分ひび入ってるじゃん
どんだけ強い力で開けたんだよ、といった時点で
彼女はそんなこと気にしない
僕がいくらなんて言おうと、どうせ、気のせいで終わらせるんだろう

なので、言葉ではなく表情でこの不満を伝えようとした
眉を寄せて彼女を睨むと、びくりと肩を揺らす(すごい成功だ)
そして、反省するのかと思ったら
は僕の顔を指差してあろうことか「獄寺くんみたい!」といった(ちょっと何も伝わってない上になんて不愉快なことを言うんだろうか)






「あはっ!雲雀さんモノマネうまいですねー!」

「僕モノマネした覚えないんだけど」

「あ、それでですねー雲雀さん!」

「あ、今の言葉シカトなんだ」






後ろ足で扉を閉め(ちょっとはしたないよきみ)
スタスタ中央まできてソファーにどかっと座る
は肩にかけていたバックを足の上に置き、僕の言葉を無視して話を続けた(なんて失礼な子なんだろう)
がさごそとバックから中身をテーブルに出していく
・・・・どんどんどん中身が出てくる
あれ?スクールバックってそんな大きくないよね?あれ?
なんか、山みたいになってきたんだけど。
バックの中身が山になってるんだけど。






「(なにあれ。四次元バック?もしかして)ねぇ、なに探してるの?」

「あっれー?おかしいなぁ、どこに入ってるんだー?」

「そんなに出してテーブル汚くしないでよ」

「ん?お、これかっ・・・て違うや」

「・・・」






もうなにこの子
いい加減咬み殺した方がいいかな?
完全無視だよ、もうなにこの子
さらには、テーブルの上がカオス(可哀相なテーブル・・・)

僕はイライラしながら(決してにシカトされ続けていることに対してイライラしているわけではない)
最後の書類に視線を戻す
早くこれ終わらして、僕は見回りに行くんだった






「あ、あった!!」





書類に視線を戻したと同時に
の嬉しそうな声が聞こえてきた
探してた何かが見つかったらしい
ちらりとの方に視線を向けると、
彼女の手には一枚のカードが

・・・・






「なにそれ」

「えへへへへ!!キラキラのキラ様カードを入手したのですよぉぉぉ!!萌えゆす!!

「ホントきみ今すぐ帰れ」






うっとりした表情で・・・えっと、キラキラ・・・キラ、カード?(なんてふざけた名前なんだ)というものを
見つめているに帰れという言葉とともに消しゴムを投げつける。
それは見事にのデコに直撃し、バウンドして扉付近に落っこちた(あ、拾いに行くのめんどくさい距離に落ちた・・・)
あーと思いつつ、消しゴムを見つめてたら
いたっ!!ちょっ!!痛いじゃないですか!!とがデコを押さえ叫んでいる
ざまぁみろ。フンと鼻を鳴らして机の引き出しからもう一つの消しゴムを取り出した。
はそんな僕を恨めしそうに睨みながら(睨んだところで涙目だから全然怖くない)「鬼!!鬼畜!!えっとS!!えっと丸い!!」(丸い・・・?)と騒ぎ立てた



・・・てか、





「うるさい。そして、丸いってなに」

「う、うるさい!?」





僕がそう言うと、はガタガタとわざとらしく震えて床に座り込んだ(あ、丸いがなにかの質問は答えてくれないんだ)
その光景をちらりと見てから、また書る「雲雀さん!!シカトは訴えますよ!!」


・・・・・






「・・・・」

「あっ、またシカト!?シカトですか!?ちゃん泣いちゃいますよ!!!」







そんなをさらに無視して、
書類にサインをしようとえんぴつを握りなおす








「もーいいですよ!!愛しのキラさまに慰めてもらいます!!」










ベキッ・・・






「あ。」




思いのほか、えんぴつを強く握りすぎてえんぴつが曲がってしまった・・・
なんて勿体無い
僕がその折れたえんぴつを見つめてると、
いつの間にかが僕の目の前にきていた
はあーあという顔をしながら、僕のえんぴつを見つめる
それから、何を思ったのか、またあのカードを僕に突き出してきた(ワォうざい)







「ふふん!キラさまカードをきちんと拝まないからそうなるんですよ!!」

「意味わからないから。なに拝むって」

「彼はとても素晴らしいお方なのです・・・!!」

「もういいや。うん、わかったから黙って。」

「えー!語らせてくださいよー!!」

「ヲタ話は草壁としてきて。」

「えっ!草壁さんそっち系!?ひゃっほーい!同士!」

「(そっち系・・・?)はいはい、うるさい。」

「またうるさいって言った・・・!!」







はあの忌々しいカードを見つめぶつぶつぶつぶつなにかを言ってる
正直きもいよ
はぁと深いため息をして、机から新しいえんぴつを取り出す





「今のうちにテーブルにだした汚いものを鞄につめこんで」

「き、汚い!?」

「早くして。これに書き込んだら僕の仕事もう終わりだから」

「??はぁ・・・」






手早くサインをして
トントンと書類の角を合わせる
それを机の真ん中に置き、上に重石をのせた


僕は横にかけていた鞄を手に取り、とともに外に出ようとした



が、





「・・・・なにやってんの」

「ひ、ばりさん!にも、つがっは、入らな、いん、ですよっ!ふぬぅ!!」

「・・・・・・・」






なにこの子
ホントなにこの子
テーブルを埋め尽くしていたものは半分くらいしか、の鞄に入っていなくて・・・(今までどう入ってたんだよ)
泣きそうな顔をしながら、必死に鞄にものを押し込む
軽く鞄が変形してきてる。まるで・・・ボール・・・みたいな。なんて不細工な鞄なんだろう

あ、どうしよう
かなり笑えてきた
咄嗟に顔を逸らし、笑いを堪える





「ひひひひ雲雀さん!!そそそ、そんなとこ突っ立ってないで手伝ってください!!あ、この今日着た体操服とジャージここに置いてってもいいですか?」

「体操服とジャージは持って帰れ。あとは・・・なにこれ」







荷物の山から、大量の漫画とゲーム本体とそのソフト・・・・・・・








「きみ、学校になにもってきてんの?しかも・・・ゲーム本体・・・」

「あ、それ、今日獄寺くんと対戦するためにもってきたんですよー。漫画は、授業めんどくさいときに読むのと、山本くんに貸してたやつです!あ、それと、ツナから借りた漫画もあります!!」

「(ぷちっ)」

「え、ぷちっ・・・?」

「・・・全員咬み殺す」

「ぇ!?」










もうホントに














(せっかく夕日を見ながらきみと帰ろうとおもったのに・・・)(きみに説教したせいで外に星が出ちゃったじゃないか!)